【授業】高校3年生の最後に、オンラインでセンパイと対話を!

全国の高校3年生が卒業を迎える時期となりました。いまの高校3年生は、1年生の終わりから新型コロナウィルス感染症対策の影響で、休校を経験してきた世代。

そのような状況を踏まえながらも、NPO DNAは、3年前から、高校3年生最後に届け続けてきた授業「未来の教室」があります。

■「この学校は、私を成長させてくれた」-高校生にとって学校に通う意味。
高校3年生になると、生徒それぞれの進路が異なることから、学校においてはそれぞれのサポートが必要です。
本来、学校教育は「創造性豊かな生徒」「主体性を発揮できる生徒」「国際的なコミュニケーション能力のある生徒」を育てるために存在しているものと思えば、進路が決まったからといって、学ぶことや経験できることは十分にあります。
しかし、それらの学びの機会や環境が整っているかといわれれば、高校最後のテスト、成績通知、進路が決まっていない生徒へのフォロー等が優先事項として高くなるために、どうしても手薄な現状にあります。

授業の始まりは卒業間近の12月。「高校卒業後の自分の人生を前向きに過ごしていけるように」という先生たちの願いが込められた授業。
“これまでの経験”を“学び”に変えていくための「振り返り」を軸にした全5時間。自分なりに工夫していきたこと、取り組んできたこと、頑張ってきたことなどを基に、自分の成長を実感していくための授業です。授業最終日、生徒全員が「自分なりの成長を、自分の言葉で表現する」。一体、どのような成長を言葉にしていったのでしょうか-。

しかし、今年に入って、突如新たな変異株の流行。なんと実施1週間前に急きょオンライン開催が決定。

群馬県では、タブレット端末が全国に先駆けて一人一台配布されていることもあって高校生側の環境を整えることができる。そして、これまで対話を通じて10代の成長と学びを支えてきたセンパイもオンラインでの豊かな対話の授業の実現に向けて、総力を結集してくれました。

授業当日は、センパイ20名がオンライン上に集い、高校生も一台ずつオンラインでつながることができました。

教室で一人一台タブレットに接続して、自分の高校生活について対話する。

じっくり深く、これまでの高校生活について語る。そして、それを受け止める仲間がいる。さらに、互いに頑張ってきたことを知っている安心感がある。リアルでは届けられなかったけれど、オンラインで届けられた新たな価値があったようにも感じる授業でした。

(授業終わりの集合写真)

「こんなに思ってくれる友だちに会えて幸せだなぁ、涙が出るよ」

授業が終わった後、担当の先生から、「あるグループの生徒たちがこう話をしていました」と連絡をいただきました。

高校生活は、どんな意味ある3年間になるのか?

長い人生を想像する時、高校3年間ですべてが完結するわけではなく、華々しいエンドロールが流れたとしても、その後に日常は続いていきます。

しかし、社会に出る直前の「高校3年間」は、その後の人生の生きる土台につながっていく。高校卒業後も、この3年間で学んだことを活かしながら、毎日を過ごしていってほしい。そう願う気持ちで心がいっぱいになる授業と、今年もなりました。

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