【レポート】養成講座day2 ! “学校と社会がつながる”意義と可能性への探究 !

2022.07.24(日) キャリア教育コーディネーター養成講座の第2日目が開催されました。

まずNPO DNA 辻岡よりこの日の流れについての説明や、改めて本講座についての説明、前回の振り返りが行われました。

その後チェックインとして前回からの2週間でお互いどんなことがあったのか、また養成講座第1日目を踏まえて学校と社会がつながることがなぜ必要なのかということをテーマにグループごとに話し合いました。

前回の様子についてはこちらから、ご確認ください。
【レポート】養成講座day1 ! “学校と社会”をつなぐ教育コーディネーターへ !
https://npo-dna.org/220801-2/

チェックインのワークの後、午前のセッション。「教育コーディネーターの果たすことと、その役割」について学んでいきます。

たとえば、キャリア教育の一つであるインターンシップをコーディネートするとしたら…

それらをどう企画するか?について、全国の事例から「どのような目的で(どのような資質・能力が設定されているか?)」・「どのような手段で(どのような内容・工夫がされているか?)」・「どのような体制で(どのようにコーディネートされているか)」を考察するワークを行いました。

まずは個々人で、自分の興味・関心からリサーチし、考察をしていきます。

何となく知っている事例・取り組みだとしても、企画する側(創る立場・コーディネートする立場)で考えてみるとことで、いろいろな知見を得られることを実感しました。

さらに、個人で得られた知見を、“ジグソー学習”のように、グループでの共有知にかえています。

セッションの終わりには、NPO DNA沼田より実際にコーディネートを行う上でどのようなことが前提条件として必要なのか、どんな流れで企画実施をしていくのかについて説明がありました。

ここで、午前のセッションを終えました。

受講生同士で、交流タイムも生まれました。

そして午後は、特別セッションとして、ゲスト・元高校教員の松井孝夫さんをお招きして「探究的な学びの実践と地域社会との協働 –元教員が語る、その効果と可能性」と題してご講演をいただきました。

松井さんは、30年近く群馬の高校教員として働く中で、いち早く「探究的な学び」やキャリア教育の意義を感じ、実践をされてきました。また、それらの実践を踏まえて、高等学校学習指導要領解説(総合的な学習の時間編、総合的な探究の時間編)作成に協力者として関わってきたことも踏まえて、惜しみなく知見を共有いただきました。

まず、松井さん自身がどのような経歴を歩まれてきたのか、その歩みの中で地域社会とのつながりを意識し始めたきっかけ、探究的な学び・キャリア教育の取り組みについて行ってきたのかについてお話しいただきました。

その上で、現場でどのような方法で取り組みを行っていたのか、実際の事例について、参加者の質問に答えながらお話しいただく時間に。

特別セッションの後、最後のセッションとして「コーディネーターが必ず聞かれる10個の質問」と振り返りを行って、第2日目を終えました。

【学びの振り返り(一部抜粋)】
・ ニーズを捉えて柔軟なアイディア提案を。ニーズを捉えるには、言葉で具体的に課題意識を共有する。
・ 共通目標で対立を生まない進め方。「生徒の資質・能力を伸ばす!」というところを先生と共有する。生徒とも、同じ目標に向かいたい!
・ 新聞づくりなどのよくある活動の中でも外部の人材を入れる(プロの視点)←普段の授業(数学等)でもできると良い。
・ 学校側のWINだけでなく、地元の活性など外部のWINも考える。
・ 各学校でプログラム・カリキュラム作りすることは本当に必要か?共通ベースプランがあってもよいのでは?≒コーディネーターはどのくらいカードを持つべきか?
・コーディネートはチームプレイでもある(アイディアの広がり、多様性、役割と情報共有)
・ 生徒が中心にある(学校・企業など相互につなぐ、生徒は中心にあるがお互いに補完し合うことが必要)
・ 私は“学校”のことをもって考えるべき(ワークを通して感じたこと)←先生の話を聴く。
・ 教科 VS 探究 ⇒ 教科も探究も相乗効果

(講座終了後も、松井さんにはご質問にお答えいただきました)


次回は2022.08.07(日)。「児童・生徒・学校の理解を通じたキャリア教育/探究学習で育む力と関わり方」というテーマで、第3回目を開催します。本件に関するお問い合わせはこちらからお願いいたします。