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「働く⼤⼈の特別授業」の裏側!?-19名のゲストとともに届けた授業。
2020年10⽉7⽇(⽕)、⾼崎市⽴⾼崎経済⼤学附属⾼等学校2学年に「働く⼤⼈の特別授業」を実施しました。
同校では、NPO DNAが2学年の「総合的な探究の時間」に関わる年間のカリキュラム設計と授業づくりを、先⽣⽅と⾏っています。本記事では、「働く⼤⼈の特別授業」に関わるゲスト19名のみなさまとの準備の“裏側”と、⾼校⽣の学びをご紹介いたします。
学習指導要領が改訂・移行されている現代において、その理念として掲げられているのが「社会に開かれた教育課程」。
私たちNPO DNAは、学校教育と連携しながらも「学校教育を学校内に閉じずに、その目指すところを社会と共有・連携しながら実現させること」にも着目し、“学校外”の地域社会の人々とのやり取りも大切にしていきたいと考えています。
今回ご協力をいただいたゲスト19名のみなさまにも、同校が目指すことや授業の意図を理解していただいた上で、ご参画いただけることになりました。
授業本番の約1か月前。ゲスト、スタッフ、クラスサポーター等との事前オリエンテーションを行いました。今回の授業では、群馬のみならず東京や沖縄、仕事も多様な人々に集っていただきました。
ゲストのみなさんが取り組まれている仕事も、このコロナ禍によって変化していたり、普段の仕事について紹介し合うことで、「なるほど!こんな仕事が世の中になるんだ」と私たち自身も大きな気づきとなります。そんなやり取りを通じて、高校生の成長を支える「チーム」になることを目指して、事前オリエンテーションを終えました。
今回は、対面ゲスト13名、リモートゲスト6名、それぞれに1つの教室にて計19か所に分かれて行いました。
授業では、ゲストのプレゼンテーションだけではなく、高校生自ら質問していく時間も大切に。そのための場づくりを、NPO DNAに所属する大学生がクラスサポーターとして担いました。
ゲストプレゼンテーションが終わったら、付箋に一人ひとり「もっと聴きたいこと」を質問にしていきます。
【高校生の学び】
● 話を聞いて思ったのは、ただ単に音楽が好きだから、この仕事をやっている、というのではなくて、その音楽を皆に聴いてもらいたい、良さを伝えたい、人々の元気に変わるようなことをしたい、という気持ちがあってこその仕事なんだということです。私も、群響の演奏を聴いた時は、そのあまりの迫力に、心がふるい立たされたので、とてもよく分かります。今はコロナ禍でなかなか演奏ができないとの事ですが、いつかまた会場いっぱいのステージで演奏が聴けたらいいなと思います。そして、深堀さんは自分の仕事にとても誇りをもっているように見えて、私もそんな人になりたいなあという風に思いました。カッコいいな!というのが素直な気持ちです。今回の特別授業でそのような気持ちにさせていただいて、とても感謝しています。将来の自分が少しでも見えたような気がします。本当にありがとうございました。
● 小さな部品が少しでも足りなかったり、不良であったりしたら、すべてが台無しになってしまうほど、1つ1つの備品には責任と技術者の思いが詰まっているんだなと改めて思いました。自分の親は●●という会社で働いていて、山岸製作所さんにはお世話になっていると言っていました。お客さんの要望や希望、工場の事情、方針などや、小島さんが言っていた上司の方と部下の仕事の発注の話でもそうですが、まず相手の立場になって考えることが大切なんだと改めて教わりました。
● 今まで私は海外から日本へ来た外国人を見ると、壁を勝手につくっていたというか、少し偏見をもっていました。しかし、佐藤さんが言っていた「外国人も同じ人間」という一言に、とても心を動かされ、もっと外国人に興味をもってみようと思うようになりました。興味を持つことから始めれば相手の文化を知ったり性格を知り、どんどん好きになると南スーダンの陸上選手が前橋へ来たときの地域の方のように、心は変わっていくんだと思いました。他人からの情報や誰かが言った偏見といった外側だけを見るのではなく、実際に関わってみて受け入れて判断すべきだと思うようになりました。この授業で改めて感じることが出来て本当に良かったと思いました。
今回の授業にあたって、ご協力いただいたみなさま、誠にありがとうございました!
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