高崎健康福祉大学高崎高等学校(所在地:高崎市、校長:加藤 陽彦)と、特定非営利活動法人DNA(所在地:高崎市、代表理事:沼田翔二朗)は、2022年4月より同校に通う1学年444名に実施する「総合的な探究の時間」の大改革に取り掛かることになりました。


《世界的に注目される“Well-being(ウェルビーイング)”という考え方》
昨今、地域社会やビジネス等の現場で“Well-being”という考え方が注目され、最上位の目的として考えられ、それらに基づく社会・個人の在り方や、組織マネジメント等に活かされ始めています。さらに、教育の世界では、2019年にOECDが提起した「ラーニング・コンパス(学びの羅針盤)2030」において、個人や社会のウェルビーイングの実現を目指すことが明記され、教育・学びのあり方、身に付けるべき資質・能力についての方向性を示し始めています。
このような社会的背景を考慮するとともに、今日まで高崎健康福祉大学高崎高等学校として大切にしてきた校訓・教育目標を振り返りながら、下記「育てたい生徒像」を定義し、その中核の教育活動である「総合的な探究の時間」を展開することに至りました。
※Well-being(ウェルビーイング)とは、「幸福」のことで、心身と社会的な健康を意味。個人にとっても、社会にとってもより良いあり方に向かう意味。
《健大高崎 育てたい生徒像》
自他ともにWell-beingの実現に向かう学習者
《健大高崎 育てたい資質・能力》
- 自他ともに認める力(自己肯定感・自信、寛容・共感・感謝・多文化共生)
- 自ら学び続ける力(主体性・やり抜く力、行動力・挑戦する力)
- 共創する力(協力する力・協働性、コミュニケーション能力) 他
《年間スケジュール》(予定)
①1学期:健大高崎 探究スキルの獲得・実践・定着
探究スキル(例:問いを立てる力、聴く力、まとめる力、課題発見する力、データ整理する力等)を体系的に学び獲得する②2学期:Well-beingの実現に向かう実践者から学ぶ
Well-beingの実現に向かう実践者による講演会&課題解決(健大高崎Well-beingミッション)。複数の企業等にご協力いただき、Well-being実現に向けた取り組みについて学ぶ。また企業等からミッション(課題)を与えてもらい、その解決に向けてチームで取り組む。③3学期:自他とものWell-being実現に向けた探究課題を設定する
1学期・2学期の学びを統合し、Well-beingの実現に向けた探究課題の設定・プレゼンテーションを行う
≪「総合的な探究の時間」背景・体制≫
・背景:高崎健康福祉大学高崎高等学校は、2022年度に「社会に開かれた教育課程」を理念とする学習指導要領の改訂を見越して、2021年12月よりNPO法人DNAと協働し「総合的な探究の時間」のカリキュラム開発に取り組み始めました。
・体制:
○高崎健康福祉大学高崎高等学校:主に授業実施、生徒対応
加藤陽彦(校長)、神谷直人(教務主任)、小暮匠(進路指導主事)、石田智子(1学年主任)
○NPO法人DNA:主に授業開発、各種コーディネート
沼田翔二朗(代表理事)、辻岡徹也(事務局長/本プログラム設計担当者)
≪本件についてのお問い合わせ≫
学校にお問い合わせいただくか、NPO DNAページよりまでお問い合わせください。
(5月21日追記:上毛新聞に授業の様子について掲載いただきました)