【研修報告】「意志ある人」を育てるための「伴走スキル」の獲得-高等学校 教職員研修

2024.02.19 高等学校の教職員向けに【「意志ある人」を育てるための「伴走スキル」の獲得-自律した学び手が育つために-】を行いました。

◆タイトル
「意志ある人」を育てるための「伴走スキル」の獲得-自律した学び手が育つために-
◆内容
・PART1 :話題提供「意志ある人を育てるための考え方と伴走スキル」
・PART2:ワーク 「伴走スキルの獲得ワーク(1対1の伴走)」

研修を行う前の事前 アンケートより(一部抜粋)

【①探究の時間で生徒に伴走する際に、大切にしていることは?(自由記述)】
・ヒントを与えつつも、できるだけ生徒自身が考えるように促すこと。
・対象を広げすぎず、身近なことを探究できるように促すこと。
・さまざまな角度から生徒を刺激すること。
・自分の考えを押しつけない。
・邪魔をしないこと。発想を否定しないこと。
・「なぜ?」を大切にしている。
・自主性に任せる
・正しい科学的知識をもとに探究を深めているかを確認し、指摘すること
・生徒が主体的に探究できるように配慮しつつ、環境づくりと、アクティビティの指示。
・「何をどこまで教えれば良いか」の判断、ついていけない生徒がいないか机間巡視している。
・なるべく生徒から意見を出させるよう問いかけること
・良いアイデアがあったときには褒めること
・なるべく自分たちで話し合いが進むような指示の出し方やワークシート作成をすること
・生徒に対して傾聴を行い自分の取り組んでいる内容について言語化させる。(例「どういう状態が理想?」「そのためにどうすればいいと思う?」)企画のブラッシュアップの相談に乗る。
・生徒の主体性を尊重し、生徒の意欲を喚起する
・生徒に答えを教えてしまうのではなく、生徒の考えを引き出すように問いかけをしている。
・出てきた意見を否定しない。楽しく取り組める雰囲気を作る。
・あくまでも伴走だということ
・ワークシートに書く内容の例をスライドで見せる。

【②探究の時間で生徒に伴走する際に、困っていることは?(自由記述)】
・事前準備(予習)に1時間以上かかること、と、ロイロが苦手なこと。
・専門的なことになると、助言できない。
・自身の意見や考えを言葉で伝えることができない。いろいろ言いたくなってしまうこと。
・面倒に感じる生徒が多い。
・怠けている生徒、頑張っている生徒に分かれ、個別の生徒への助言に時間がかかること。
・個々の生徒に対して指導する時間が充分にとれない
・生徒から助言を多く求めてくるのでアドバイスするが、そのままアドバイスを受けたことを入力する生徒が多い
・生徒のモチベーションの維持。わくわくするような探究活動にするにはどうすれば良いのか?
・机間巡視や声掛け指導も教員によってどのようにやるか/何もやらないかが分かれている。効果的な技法を知らず、教員の「やる気の問題」になっているのが主な原因だと考える。他の原因として、限られた時間内に声を掛けなくてはならない対象が多い(班数が多い)ことが挙げられるが、こちらはあまり多人数の班にできないため解決の見通しが立っていない。(多人数過ぎても負担が偏り少人数過ぎると1度の欠席が大きく響く)
・自分の知識の欠如から、的確なアドバイスができない。
・進め方がよく分かっていない時に、自分と同様に進め方がよく分かっていない生徒に対し、何も説明できないこと

【③これまでの「総合的な探究の時間】で生まれた生徒の嬉しい変化/変容/成長は?(自由記述)】
・グループ単位での活動で、自分の任された役割をある程度、責任をもって取り組む姿が見られること。
。自分で取り組んだこととして、自信につながっていたこと。
・生徒が主体的に課題を設定し、情報の収集や整理・分析をしてまとめることができたとき
・座学では見せない表情がみられる。1人だと筆記用具すらもたない生徒が、友人同士で解決に向けて意見交換を行えていた。
・楽しく発表する工夫が見られたこと。発表する立場になり、発表する側の視点が得られる。
・普段の授業では見られないスキルがみられた
・生徒の自己満足度は大きいのではないか。笑顔で探究に取り組む生徒の姿が見られる。
・主体的、積極的に取り組むようになった。
・生徒同士で相談したりアドバイスしたりしてコミュニケーション能力がついた
・自分たちで話し合いを進めている姿(他の人の意見に対して問いかけたりしている様子)
・外部の方に対して、質問したりしっかり話を聞いている姿
・探究の時間で得た力を学校の別場面でも活かしている姿”
・全体的に生徒の自主性が伸び、プレゼン技術が向上した。シンプルプレゼンを心がけ、文字数の少ないスライドを使って発表する生徒が増えた。
・授業の最初に指示を出せば、生徒が主体的に準備を進めていく。
・生徒が自分でやる気になったとき
・探究活動や発表を通して継続して取り組む力がつき、学校の成績が伸びた。目標を持つことの大切さに気づいた。
・グループ活動を通してコミュニケーションを養っていけること。
・探究で発表をすることが当たり前と思えるようになり、実際にやること
・自己処理する意識が生まれた
・ワークシートに沿って自分の考えを明確に表現できるようになった生徒の姿を見たとき

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