【講演】10/13(水) 群馬県立高崎高等学校1学年「科学リテラシー講座」で講師を務めました

2021.10.13(水) 群馬県立高崎高等学校1学年が行っている科学リテラシー講座(社会人講師授業)の「教育学系」の講師として、代表 沼田翔二朗が講演いたしました。

講演テーマは「群馬の10代に、しなやかな学びを。 ~教育・学びを科学する~」。科学リテラシーを今の仕事にどう活用しているのか?どのように仕事に向き合っているのか?について、普段はなかなかお話したい沼田の仕事そのものについて講演する機会となりました。

また、同時刻、NPO DNAの事務所には、群馬県立太田高等学校一学年の「企業訪問(ビジョナリーカンパニー編)」の一環で、同校の生徒4名が来訪していました。せっかくの機会なので、オンライン上でつなぎ、リアルタイムで意見を抽出できる「メンチメーター(Mentimeter)」を活用して、同じ問いについて意見を出し合うワークを行いました。

空間を越えて、同じ問いに対して、異なる意見を出し合って、その場に関わる全員で「教育×科学の関係」について学んでいきます。

教育の世界では、経験と勘だけが重視されてきたことはいまや昔。科学リテラシーの力も活用しながら、よりよい教育・学びを追い求め、結果的に子どもたちの幸せな生涯と幸せな社会につながることに、ますます貢献したいと思う機会となりました。

【高校生の感想・声(一部抜粋)】

授業は生徒がいることによって初めて授業になるという言葉が心に残った

教育をする仕事といえば教師という考えが自分の中にありましたが、そればかりではなく、沼田さんのように教育のカリキュラムを考えることで教育に関われると考えれば、選択肢が広がると思いました。自分はまだ教師という仕事しかよく調べていないけどもっと他の仕事も調べてみたいと思いました。教員は少しブラックなところがあるとよく聞くので、他の職業に行ってなお、自分の仕事ができるとしたら素敵だなと思いました。また、現在の日本人は自己肯定感が低いことが課題だと聞きました。自分自身も少し自己肯定感が低いと感じることがあるので納得しやすかったのですが、自己肯定感が低いとそれが、日本の政治にも影響したり、学力向上の妨げにもなったりするので、やはり良くないことなのだと思いました。日本自己肯定感を上げるということはすぐにはできないし、どうやったら社会が動くかはわかりませんが、自分も模索してみたいです。

この講座では、教育における重要な点と改善すべき点を知ることができた。また、教育と科学リテラシーの関係性についても理解することができた。教育の改善点としては10代の自己肯定感の低さを取り上げその実態を解説してくださった。私は、この意見に賛成した。確かに大勢の生徒がいる前では自分の存在そのものに自信がなくなってしまうし、他人から自分の長所や短所を聞かれると自信を持って言えない。それを解決するためには教育の根本を変えなければいけないと思う。集団で実力を競い合い偏差値等で順位を決めるといった教育プロセスでなく、完全個別でそれぞれが自由に実力を伸ばせる環境が必要だと思う。しかし、それが実現可能かと言ったらそうではない。莫大な予算と人員が必要になるだろう。この2つの矛盾が生じている中でどう考えていくのかを学べる意義のある講演であった。

今回の科学リテラシー講座では、今まで感じていた「教育」についての、疑問などを解決することができました。また、講師の方から知らなかったとをたくさん教えていだきました。そして、自分が教員になってからの目標が今までよりもはっきりしました。

なあなあで想像していた教育の現状や課題また教育そのものについて理解を深めることができました。沼田さんは科学的な根拠に基づくデータや資料を使って説明してくださりりかいしやすいとともに発表の仕方がとても参考になりました。私は将来教育の仕事に関わりたいと思いなんとなく教員を目指していたけど、教育は教員だけでなく沼田さんのように教育のプログラムなどを考案するのも一つの立派な関わり方だとわかりました。日本の子どもたちの自己肯定感が低いというお話を聞き、私自身自分のことをあまりプラスに見ることができず、同じ思いをしている子供が多くいることに少し安心を感じたと同時に、今の日本の教育はこのままでいいのかと考えさせられました。

「自己肯定感の低い日本の高校生」のくだりで自分もあまり自分に自信を持てていないことをはっと感じたので、なかなか難しいが少しずつ自分の良いところを見つけて、伸ばし、自信にすることを意識して過ごしていきたいと思った。さらに、「大人になったら学ばない日本人」というデータを見ていつまでも学び続けることができるような 疑問を見つけ、探究することを楽しむ心を持てるようになりたいとも思うようになった。

今回講義をしてくださった沼田さんは、生徒が教育を受けるという姿勢ではなく、生徒自身が授業を作っていくという姿勢で授業に望むことが大切なのだと言っていた。その他に教育に関わる仕事をしていると、教師自身が気づかなかったことに生徒が気づくことがあるという。そのような発見が教育者のやりがいなのだと言っていた。この経験を将来に活かしたい。

教育の人の話を聞き、まず最初に言っていた「なりたい仕事の定義を考え、その定義から逆算してなりたい仕事以外の仕事も考える」という方法が心に残った。一つの仕事に縛られず広い視野を持っていこうと思った。教育関係の話では、今の日本人は他国に比べ自己肯定感が圧倒的に低かったり、学校のシステムが良い意味でも悪い意味でも。ずっと変わらないという背景があることを知り、その課題に向け生徒が主体になった授業で、学びの面白さを伝えるために努力してる事がよくわかった。これからの社会で、人口が減少する頭脳労働が求められているので課題研究で問題発見能力など力でなく頭を働かせられる力をつけたい。

今回講義をしてくださった沼田さんは、生徒が教育を受けるという姿勢ではなく、生徒自身が授業を作っていくという姿勢で授業に望むことが大切なのだと言っていた。その他に教育に関わる仕事をしていると、教師自身が気づかなかったことに生徒が気づくことがあるという。そのような発見が教育者のやりがいなのだと言っていた。この経験を将来に活かしたい。

沼田さんは、「日本の教育はとても素晴らしいが、このまま続けていてもよいのだろうか。」とおっしゃっていた。たしかに、今のままでも豊かな教育を受けられるが、時代の変化にともない、変えていくべきなのではないのかなと思いました。

受講する前はそこまで教育に興味があるわけではなかったが、沼田さんの話は全て興味深かった。特に一番最初の科学で「見える化」の話では、自分が結果しか見ていなかったことを痛感し、これからは結果だけを見て一喜一憂するのではなく、その結果を得るまでの過程にも目を向けて物事に取り組んで行こうと思った。

今回の講演では、教育について思っていたことからだいぶ見方が変わったように感じた。生徒によって勉強の得意・不得意もあるし、運動能力の違いもある。それだけをみて、結果だけで生徒を評価するのではなく、その過程では、できなくても一生懸命努力していたり、自分なりの考えをしっかり持っていたりしているという部分も評価することが大切であることを学んだ。そして今、教育の形は変化しつつあるという。この変わっていく教育、社会の中で生きていくために、フィクスマインドという物事を前向きに考え、自分で努力をすればその分伸びるという意識をもつことが大切なのだ。これらを心に留めて、学びを深めていきたいと思う。

親が先生であるからという軽い理由で選択してみた講座であったが、先生と生徒の関係や世界から見た教育の現状など、全くもって他人事ではない問題が知れたりと、思ったより多くの収穫を得ることが出来ました。話の中で自身が心をつかれたなと思ったのは自己肯定感についてでした。私は自己肯定感が低い事を分かっていながら高くすることが出来ずにいます。しかしそれはあまり良くないことを改めて知り、今一度自分と見つめ直したいと思いました。また、科学的根拠や数値的結果を元に話してくれたため、とても分かりやすく、私でも効果や関係性が見えやすかったです。見える化の大切さも理解出来ました。教育系の職も悪くないのかもと思いました。

今回の講座を聞いて最も印象に残ったことは、教育は様々な仕事によって成り立っているということです。教育という言葉を聞くとまず最初に教員が浮かんでくる人が多いと思いますが、実際は沼田さんのようなnpo法人などの様々な職種が結びついて成り立っていると聞き、教育はとても奥が深いなと感じました。

沼田さんはすべての意見を尊重していて尊敬した。「学ぶのは生徒だから授業を作るのも生徒である。」という話が印象に残った。これからはこのことを意識して、もっと自分から意見を述べるなどをして、主体的な授業を作り上げていきたい。また、将来自分も生徒に満足してもらえる授業を作れるような先生になりたいと思った。

この講座では現在の教育で行われていることや、課題を知りました。教育と科学をかけ合わせることで良いものができるが近代の教育では結果のみが重視され、科学が重視されていない課題があります。また、授業は生徒自身が学びたいことを考えたり、先生と生徒で授業を展開、実現したいことを仕事にするなど、いろいろな気づきを手に入れられました。また、教育という職に就き、嬉しかったことが、想定外の気づきを手に入れ、学ぶことが面白く、仲間との出会いがあるということです。これは自分自身が学ぶことにも応用できるもので、このことをモチベーションに学習したいです私は教師になりたくて、この講座を受けましたが、なんで自分が教師になりたかったのか、もしなったら自分にはどんなことができるのかなど自分について再び大きく深めることができました。

今回の講義はすごい考える講義でした。今まで論理や科学を使った授業はあまり進んでいなかっが、進み始めていて、大学の研究によると提出割合が高い女子のほうが、男子よりも最後の三日間に追い上げて夏休みの宿題を終わらせているという事実がありそれがわかったらどのようにして声をかけるべきなのかや、そもそも教育とはなにか?最貧国と言われている国と教育方法が同じでもいいのか?今の教育の課題は?などなどたくさんの疑問と、それそれに対して考えることがたくさんあった講義でした。自分もしっかりと考えられ、話せて、私達自身が創り上げることのできた講義であったと思います。考えたこと以外にも、たくさん知れた講義でもありました。人口ボーナス期が一回来ると、もうその国には二度とこないことや、すごく近くに中学生でありながら一人暮らしをしている人がいたり、日本人はおとなになると一番学ばないことや、150年前にイギリスから今の教育制度が入ってきたことなどなど、様々なことを知れました。本当に聞き入ってしまい、終わった後に誰かに説教的に話してしまうくらい楽しい講義でした。

「フィクスマインド」物事の姿勢、「自分なりの問いを持つ習慣」学習の質を上げる、「目の前の友達と創る」という日常。友達と互いに競い合うという実践できることから「子供のために何ができるのか」。「様々な知見から得た科学の力」を活用するなど、私達が「学」を与える側になったらなど常に私達子供のことを考え、思ってくれていて、かつ、群馬の力になっていることにとても感銘を受けました。大人の力の大切さ、大事さを理想論と言いながらそれらを目標に掲げていらっしゃる沼田さんに尊敬の念を抱きつつ、自分も頑張ろうと思いました。

受講後、リフレクションした高校生の声をご共有いただき、プライバシーに配慮して掲載させていただきます。

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