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「本質的な問い」による授業設計-探究学習「ライフデザイン講座」の事例(1/2)

2019.01.05 授業レポート

NPO法人DNA事務局です。“生き方”の探究学習「ライフデザイン講座」を、5年前から県内の高等学校と連携し、生徒とともに学びを深めてきました。授業を受け、社会に飛び出していった生徒は、150名を越えます。現在は、群馬県内外各地で新しい人生のステージを生き、時々後輩の学びの手助けをしてくれたり、近況報告をしてくれます。

この授業は、生徒がおよそ1年間かけて“生き方”に関して、一人ひとりが「問い」を立てて、自ら学びを創り出していく授業です。

【開催報告】“生き方”を探究したその先に-「ライフデザイン講座」報告会

たとえば、国語という教科。

現代文が好きな生徒もいれば、古典も好きな生徒もいる。さらに、現代文の中では特に小説の“羅生門”が好きな生徒もいる。そのように、国語というひとつのカテゴリーの中でも、特に関心のあることは人それぞれ。

 

それは“生き方”も同じ。関心のあることが、「将来の仕事」「家族関係」「趣味・特技」「社会活動」「過去の経験」とそれぞれです。また、同じことを経験したとしても“見方”も異なります。

 

それぞれ違う関心がある、ということを前提に、一人ひとりが学んでいきたいと思うことを「問い」を立てて、1年間学んでいきます。

 

■“生き方”に関して「問い」を立てる-。

たとえば、これまで授業を通じて生徒自身が立ててきた「問い」は、次のようなものがあります。

【問いの例】

□本当は湧き出るひとり親家庭の親の気持ちは?

□人口減少社会における、ライフキャリアはどう描く?

□仕事と家庭は、どちらを優先すべきか?

□親との血のつながりは大事なのか?

□“生き甲斐”が人に与える影響と、持つことで生まれる差とは?

□同性愛の感情を、普通の恋愛の感情と同じだと分かってもらうためには?

□保育士として子どもがすくすく育つ安全・安心な環境づくりに必要なことは?

■“生き方”に関して「問い」を立てる-。

この「問い」を立てながら、1年間で学びを創り出していきます。1年間が終わった後には、次のような成長を振り返っていました。

■授業設計においても「本質的な問い」を立てる-。

「探究学習」を進めていく上では、生徒に学びの主導権を委ねていくことになります。「この学びは、私が深めてきたことなんだ」という実感は、その後の人生にもつながるはず。しかし、だからといって、初めからすべて“生徒任せ”にするものではなく、そこには綿密な授業設計が存在しています。

 

授業設計において、授業者である先生含め私たちが大切にしていることは「本質的な問い」を設定できているかどうか。この本質的な問いとは、1年間の授業を通じて「何ができるようになるのか?(資質・能力の育成)」に基づいて、設定するもの。

ライフデザイン講座における本質的な問いは「人生の課題にぶつかった時に、人の手を借りてでも、自ら解決できるようになるか?」とし、授業が始まるオリエンテーションの際には必ず生徒と共有しています。

 

■授業設計においても「本質的な問い」を立てる-。

本質的な問いは、“逆向き設計理論”から採用して行っているものです。


【“逆向き設計理論”とは? byウィキンズ&マクタイ】

生徒に何を身につけさせたいか?という教育の成果から“逆向き”に授業を設計する理論。
通常、年間の授業計画は、どのような順番で何を教えていくのか?という“積み上げ”の発想で行うことが多い。しかし、学年末や卒業時にどのような力を身につけていることを目指すか?(目標)から、授業内容を見直し、設計していくもの。この理論においては、「①求められている結果(目標)」、「②承認できる証拠(評価方法)」、「③学習経験と指導(指導の進め方)」を三位一体で計画することを提唱している。

本質的な問いを設定し、実際の授業を行うためには、幾度となく先生方との打ち合わせを重ねます。

 

もちろん授業を設計しても、毎年、毎回、生徒の様子は異なるために修正が必要。

「生徒自身が学ぼうと思えるか」「生徒自身が学んでいるか」という観点を基に、毎回の授業を進めています。

 

実際の授業は、「発見」「探究」「発見」の3つのステップ。

各ステップで、どのような授業を行っているのか?については、こちらからご覧ください。

 

「学び続ける力」を育む3つのステップ-探究学習「ライフデザイン講座」の事例(2/2)に、続きます。

 

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