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センパイたちと、ともに創る授業-「未来の教室」ができるまで(2/3)

2018.03.01 授業レポート

前回記事「先生たちと、ともに創る授業-「未来の教室」ができるまで (1/3)」に続き、今回は【「未来の教室」ができるまで】第2弾

実際に生徒と関わり、対話を軸にした授業を担う「センパイ(大学生・社会人ボランティアスタッフの呼称。以下、センパイ)」の研修内容や、その様子についてお届けいたします。

 

「センパイ」は、高校生と関わり、対話をする存在です。大切にしている姿勢は「ともに考え、ともに学ぶ」ということ。

 

しかし、授業当日の2時間で、“はじめまして”の高校生と信頼関係を築き、率直に自分の考えや気持ち、意見を表現し合えるようになるためのコミュニケーションをとるのは至難の業。

 

だからこそ、「未来の教室」を届けるセンパイになるため、3時間の集合研修と7時間程度の個別ワーク・メンタリングなど、最低でも約10時間の準備時間を要しています。

(センパイの研修の全体像)

事前の集合研修では、単なるテクニックやノウハウだけではない、“人と関わる姿勢・あり方”も含め、「関わり」「対話」について、センパイ同士で学び合います。

 

特に「対話」の研修には力をいれています。
DNAでは、「対話」を「創造的なコミュニケーションの行為」と定義し、言葉のやり取りを通じて、“一人では得られない学び”・“深まる内発的な気持ち”・“関係性の変化”など創造されると考えています。

「未来の教室」では、高校生がセンパイとの対話を通じて、生徒自らが経験や考えの意味づけや、物事に対する理解の深まり、新たな視点を手にしていきます。
自分でも“言葉にできていない”、けれど“大切にしたい何か”を、言葉にすることで「そうか、私はここにこだわっていきたいんだ」と、そこで初めて「自分の内発的な動機」に気づき、日常の行動に結びついていく。気持ちを言葉に、言葉を行動に変えていく創造的なやりとりが「対話」であると、捉えています。

■センパイとともに創る-高校生を正しく捉える。
■センパイとともに創る-高校生を正しく捉える。

今回は、ホームセンパイ[対話する役割]の研修の様子をお伝えします

この日の集合研修は、平日夜に開催。学校・仕事帰りのセンパイ30人ほどが、1ヶ月後に予定されている「未来の教室」に向けた研修のために集まりました。

 

研修に参加しているセンパイの立場や所属は様々。

大学生や社会人、「未来の教室」を複数回経験しているか初参加か、と様々です。また、有志で希望して参画しているセンパイもいれば、“研修”の一環で参画しているセンパイもいます。

※「人材育成」・「社会貢献」の一環として、群馬県内の企業に勤める社員の方々に参画していただいている場合もある。

 

センパイにおける大学生と社会人の割合は、およそ7対3。高校生と関わる経験を多く積んでいるDNA学生メンバーを中心に、研修でもともに考え、ともに学ぶ合う関係を育んでいます。

 

 

研修のはじまりは、「チェックイン&ウォーミングアップ」。センパイ同士、まずはお互いのことを知り合うことからはじめます。

(チェックインの様子。「自分の高校時代」について、話し合います)

つぎに、「未来の教室」が目指していることの説明をしながら、今回の対象である高校生の現状や課題について共有します。ここでは学校として取り組んでいることや先生方との打ち合わせ内容、高校生に実施したアンケート結果を用いて、センパイが実際に関わる高校生のイメージをよりリアルに、正しく捉えることを目標としています。

(研修ごとに資料を配布し、狙いを確認していきます)

「いまの高校生はこんな存在に違いない」・「たぶんやる気がないだろう」と抽象的な捉え方ではなく、実際に関わる高校生たちの正しいイメージを持つこと

もちろん高校生の特徴や背景は、一人ひとり異なるので、ここで共有する内容がすべてではありませんが、実際に関わる「高校生」を捉えていきます。

■お互いの関わりと対話を軸にした研修-。

実際に関わる高校生のイメージを持つことが出来たところで、次は実際に体験を通じた対話演習に入ります。

 

 まずは「対話」とは何か?について簡単なゲームを通じて体験していきます。

ゲームは、二人一組になってお互いに質問をし合いながら「相手の好きな食べ物」を当てるシンプルなもの。しかし、これが意外に難しい。たった1分程度のゲームですが、頭を使い、質問を繰り出していきます。

■お互いの関わりと対話を軸にした研修-。

「対話」の本質は「聴くこと」からはじまります。積極的、かつ意識的に「聴く」という行為です。意識的に聴くためのウォーミングアップを済ました後に、いよいよ研修の本題である「傾聴(アクティブリスニング)トレーニング」という研修を行いました。

 

「傾聴トレーニング」は、DNAが行う研修でも日常に行われるスタンダードなものです。

 

こちらの研修内容も、いたってシンプル。「最近あったうれしい出来事」をお題に、話し手は1分間ひたすら話し、聴き手は1分間聴くという内容です。

 

しかし、「聴く」という行為に対して、ステップごとにルールを設けられていることがポイント。たとえば、ステップ1は「無視・無反応」を意識的に行い、聴く。どんなに相手の話が面白くても、笑ってはいけませんし、表情を崩してもいけません。とにかく「無視・無反応」を意識的に行います。

(「無視・無反応」を意識的に行う様子。時々、奥であくびをしているのも、もちろんわざとです)

ステップ2は「うなづき・あいづち」・・・というように最大5ステップほどに「聴く」にまつわることを意識的に行い、体験してみての学びや気持ちの変化などについて振り返ります。

 

■「聞くのが得意だと思っていたけど実は全然聴けていなかった」

■「話を聴いている最中に『それって、こうでしょ』って言いたくなる自分に気づいた」

■「質問をしてもらうことで違う視点で物事を捉えられて『何がどう嬉しかったのか』についてストンっとより納得いった」

■「単純に話をじっくり聴いてもらうだけで嬉しい。普段から聴けるような自分になりたいな」

 

このような振り返りの中で、何気なく友だち、同僚、仲間、家族と行っているコミュニケーションの特徴を確認しながら、センパイ一人ひとりが大切にしたいと思う関わりと対話について言語化していきます。

「聞く」という行為そのものを、積極的に行う「聴く」という行為にかえる「傾聴トレーニング」をした後は、実際に当日使用するワークシートを用いて、高校生役とセンパイ役に分かれて、当日を想定した研修を行います。

 

実際に高校生だった時のことを思い出しながら、どのような関わりと対話が、自分の考えや気持ちを深められ、安心して表現できるのかについて、センパイ同士でフィードバックし合いながら進めます。

 

この日の研修は一旦ここまで。この後、高校生に向けて行う「ミニセンパイ語り」(5分の自己紹介内容)や「アイスブレイク」、その他、高校生との“関係性づくり”や“場づくり”に求められることを、事務局がサポートしながらそれぞれで準備、練習します。

(別日・週末に開催した集合研修。大学生・社会人それぞれの都合に併せて実施する)

当日に向けては、専用のSNSグループなどを活用しながら、準備を進める上でわからないところや不安点をお互いに解消していきます。

「未来の教室」は、総力戦。センパイそれぞれがともに関わり合いながら、準備を進めていきながら、当日を迎えます。

 

■「みんなと、ともに創る授業‐「未来の教室」ができるまで(3/3)」に、続きます。

※2018年3月現在、近日公開! 

■「センパイとして参画してみたい!」と思った群馬の大学生・社会人は「センパイ説明会」に足をお運びください。

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