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豊かな関わりの中で、人は成長する-代表顧問×代表理事 対談(2/3)

2017.12.16 その他

個人化する社会のマイナス面に対する危機意識と、マックス・ウェーバーの研究を通して、「文化人」として主体的に生きることの重要性を感じた代表顧問・大宮。その問題意識から、NPO法人DNAを設立するに至りました。

「人と人とが関わらないことで引き起こる弊害への危機感ー代表顧問×代表理事 対談(1/3)」の記事に続き、今回は、いよいよ設立に動き出したDNAの当時の様子と、大宮がDNAで大切にしてきた考え方に迫ります。


沼田 “個人化する社会”への危機感を背景に設立したDNAですが、設立当時は様々な社会活動を通じて、県内の短大・大学生らが成長し、活躍し、取り組んできましたね。当時はDNAにおける最大の対象者は活動する主体である「大学生」だったと思いますが、その点についてお話を詳しく聴きながら、大切にしてきた考え方に迫ってみます。

■社会と豊かな関わりの中で、人は成長する-。 
■社会と豊かな関わりの中で、人は成長する-。 

大宮 自立的な意味ある・意義ある人生を送ることを考えるときには、人との関わりはとても重要。いくら「自分は自分らしく」といって、人と関わることを避け続けていても豊かにならない。社会と豊かな関わりの中で、人は成長すると、そう思ってきました。

当時は、そんな豊かな関わりを大学生が経験できるように、と意識的に取り組んできました。

 

沼田 人と人が関わらないことで引き起こる様々な社会問題への危機感の中で、大宮先生の目の前にいる大学生が人と関わらないまま、漫然と大学生活を過ごすことに対する問題意識もあったということですね。

聞くところによると、設立当時の2~3年は、毎日深夜まで大宮先生のご自宅に学生がお邪魔して会議や準備をしていてかなりご苦労されていたと。

 

大宮 最初はものすごく、丁寧に指導していて、うーん、今の10倍、20倍くらい丁寧だったかな(笑)。特に丁寧に取り組んできたことは、学生が僕だけに関わる時間ではなくて、それ以外の大人に関わることかな。

年齢や立場を超えて相互に関わる中で成長することって、たくさんあるよね。1対1の関係でなく、1対2、3のさまざまな関係性を育むことで成長する。そういう場を意図的にたくさん作りましたね。最初は何もなかったですから。

 

沼田 そこまでの熱意をもって学生と接していた原動力は何だったんですか?

 

大宮 はじめてやることのワクワク感、イノベーションっていうのかな。そういう面白さはあったよね。まだ誰もやってないことをやろうという楽しみが原動力。意味と意義を付与する、文化人という考え方にもつながるけれど、みんながやっていることはドキドキしない。ちょっとでもはじめてのことをやりたいという風に思っていたし、学生とのやりとりで自分自身の成長も感じたのもあったかな。

 

沼田 先生から見て、DNAに所属していた学生にはどのような変化とか成長が見られましたか?

 

大宮 うーん。たくさんありすぎて、忘れました(笑)

いやいや沼田くんだって、会ったころは大丈夫か、と思っていたけど、本当に別人のように成長したし(笑)

■“いまここで” やれることやることが大事-。

沼田 (笑)

大宮先生との初めての出会いは僕が大学1年生の頃でしたね。大宮先生が初年時ゼミの先生で。引きこもっていた時ですし、そのころ僕は大学を辞めようかなと思っていた時期で…先生の授業にも、ほとんど行かずに不真面目でしたよね、、(苦笑)
振り返ると、1年生の時はほとんど大学行けていなくて、引きこもり状態。高校卒業間近のタイミングで、大きな挫折経験をしていて立ち直れずに群馬に来たら、引きこもってしまった(笑)身体も思うように動かないし、意欲も全く湧かない。

そんな1年間を過ごして、大学1年の終わりにいよいよ大学を辞めようかと決めようとした時に、半年振りに久しぶりに先生に会って、相談させてもらいましたね。

 

大宮 沼田くんのことは、僕のパートナーと同じ高校出身ということで気になっていて、大学に入った頃になんとなく大学を辞めたいと話していたことは覚えていたかな。久しぶりに会った時に、何してるのって聞いたら、「いやー」って。で、そのあと私の部屋に来て、沼田くんが話したことはほとんど覚えているよ。

 

沼田 えぇ、それは嫌だなあ(笑)

 

大宮 あの時、沼田くんは「別に行きたい大学があるから辞めたい」と言ってたけど、それは意味がないことだよと僕は言った。

ここに何もないからどこかに行って人生が変わることはあり得ないって。本当に辞めて勝負したいなら、もちろん辞めることは悪いことではないし、全否定はしない。でも今、ここで何も見つけられないなら意味がないと。意味をつけるのは自分自身だからね。そんなことを言ったかな。

何もやらないで解決することはない。正面から立ち向かっていって、負けたら次、でいいんじゃないかな。そう伝えたことは覚えている。今の状況を受け止めながらでも、“いまここで” やれることをやることが大事だと。

 

沼田 正直、僕はあの時、先生に大学生活の不満をぶちまけた記憶しかないのですが…(笑)

でも、僕が不満を言い終わった後に「沼田君の気持ちはわかりました」と言われたことは今でもはっきりと覚えています。
・・・とても衝撃的な気持ちを抱いたことを。あぁ、誰にも言えずに悩んでいた自分の気持ちを受け止めてくれた人って、この世の中にいるんだと。

そして「あ、自分はこの先生のもとで学ばないとどこ行ったって何も変わらないな。この先生のもとで学ぼう」と、思って、引きこもりから脱して、大学2年生から学生生活がスタートしました。


「いま、やれることをここで」という考え方や価値観は、先生がこれまでずっと大切にしてきたことだと思うのですが、もう少しお話し聞かせていただけますか?

 

大宮 大事にしている価値観の一つに、「いまここで、Now and Here」があります。いつかどこかで、誰かがが、自分の人生を変えてくれるという考え方を拒否し、今、ここで出来ることをやる。そうすることが、自己成長や自己実現にもつながると考えています。

 

沼田 大事なことですね。先生が大事にしたいことと、DNAをなぜ設立したのか、ということの繋がりが見えてきたような気がしますが、最後の質問です。

 

先生にとって、“DNA”とは、どんな意味があるのでしょうか?

 

大宮 DNAは、私が取り組んできたすべての基盤だよね。ここからすべてが始まって、すべてが変化していった。様々な人々が関わる中で、人も私も成長する。それは私自身が実感してきたことです。

 

沼田 ありがとうございます。DNA設立の背景や先生の思いの部分は初めて聞くことがたくさんありました。

 

大宮 僕もはじめて言ったことがたくさんありました(笑)

■“いまここで” やれることやることが大事-。

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