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自分たちと同じ境遇の新入生に、先輩から伝えられることを!-授業レポート(ナビプロジェクト)

2017.04.20 授業レポート

まだ着こなしきれない新しい高校の制服に袖を通し、ちょっぴり“オトナな表情”に変わる高校1年生の4月。

「これからどんなことを学べるのだろう?」

「部活動は何にしようかな・・・」

「友だちや先輩と仲良くしたいな」


と、多くの期待と不安が入り混じる新入生に、1年先に高校生活を経験している先輩たちから、

「この高校って、こんなところなんだよ!」

「こう過ごしたら、私は一年充実したよ!」

「私の苦い経験は…」


と、聴き、高校生活の具体的なイメージをもてる機会があれば、誰よりも先にスタートダッシュが切れるかもしれない。

 

■ ■ ■ 

 

そのようなことをカタチに変えたのが、キャリア学習プログラム「ナビプロジェクト」。

先日4月13日に、2年生から新入生に向けて“高校生活の面白さ”について語る授業を行いました。

本記事では、この「ナビプロジェクト」を実施した群馬県立吉井高等学校での授業の様子をご紹介します!

 

 

■自分の1年を振り返り、経験を後輩たちへ。

「ナビプロジェクト」の授業は、全6回。後輩である新入生に、先輩たちから伝える時間は、全6回ある授業(1回2時間)の最終日です。

 

 

“後輩たちに伝えられるようになるため”に、4ヶ月ほど前から授業を通じて、準備を重ねていきます。

 

1回目の授業は、1年生の12月・・・まずは自分が過ごした高校生活を振り返ることから。

■自分の1年を振り返り、経験を後輩たちへ。

振り返りの内容は、どの時期に、どんな出来事があって、どのような気持ちになっていたのか?ということ。

 

「先輩たちに憧れて、部活動に入った」

「同じ中学校出身の友だちがいなくて、友だちづくりに最初苦労した」

「初めてのテストでは、計画的に勉強したら、満足いく結果になった」

 

そんな経験をしたときに、自分にとってどんな意味があったのか?を振り返ります。

 

 

2回目の授業からは、グループに分かれて、1年間の経験を共有し、後輩たちに何を伝えていきたいのか?伝えられるのか?をお互いに考え、意見を出し合い、内容をかためていきます。

ただ内容をそのまま伝えるだけでは面白みがない。
伝えるための資料も自分たちなりに工夫を凝らします。
「学校紹介」に載っていない自分たちが1年間経験し、学んできたからこそ伝えられる内容をふんだんに盛り込みます。
■いざ最終日!そして本番!目の前の新入生が「面白そう!」と思えるかどうか-。

最終日の授業は、2年生になって1週間ほど経った4月のはじめ。クラス替えもあり、少し久しぶりな前クラスメートとの談笑も束の間、いよいよ新入生を迎え入れるための授業の本番の日です。

 

まずはリハーサル!1ヶ月前にできていたことも、少しギクシャク!?徐々にペースをつかんでいきます。

■いざ最終日!そして本番!目の前の新入生が「面白そう!」と思えるかどうか-。
リハーサルが終わり、いざ本番!新入生を出迎えます。

本番スタート!3分間の発表を、全力で。寸劇を入れてみたり、クイズを入れてみたり、質問を入れてみたり、LINEに見立てて表現してみたり・・・。

たった3分に込めた4ヶ月の集大成となりました。

《授業を終えた2年生の学び・感想》

  • ●この一年間、いろんなことがあり、様々な面で成長することができたと思えた。
  • ●自分が発表をきく側だと思いながら、わかりやすくまとめることができました。最後のまとめは、みんなで協力して仕上げることができた。
  • ●どうやったら吉井高校のことを知らない人に伝わるかを考えるのが大変でした。これからも人に伝えることを考えていきたいです。
  • ●他の人の意見をきいて、みんなで協力することで、いいものが、さらによくなるということに改めて気づきました。
  • ●授業中のグループワークでは静かな場面があるので、今回のプロジェクトの時みたいにしていきたいです。
  • ●今まで一人で行動することが多く、一人でやる方が、効率がいいと思っていました。しかし、今回のグループワークで、一人の力では限界があることを知りました。これからはグループで話し合いながら進めていくことを大切にしたいです。
  • ●時間内に終わらせるためには、周りの人と役割分担をして計画的に行う大切さを学びました。
  • ●全員違う部活に入っている人たちと一緒の班で、部活のことについて色々な話灰ができました。他の部活に入っている人たちは、自分と違う意見を持っていて面白いと感じました。
  • ●班で協力することを学びました。今までは、自分が分からない問題などをあきらめることが多かったのですが、わからないことがあったら周りの人に聞き、自分が教えられるところは教えられるようになりたいです。

 

■「高校生活」に対する当事者意識を育むことの重要性

ほかの誰のものでもない「高校生活」を自らの手で面白くできるんだーという実感を得られるかどうかは、これから待ち構えるであろう将来の選択や学業、仕事などにも活きる「姿勢」に変わっていきます。
それらを育むために、全6回の授業では、次のポイントを前提に授業・プログラムが進められてきました。

1.「体験」を振り返り、高校1年間を意味づける

様々な体験をしてきた高校生活を、単なる「体験」に終わらせることなく、「学び」に変えていくための授業です。

2.明確な「対象」と「納期」の存在

「学び」を自分のためだけにとどめずに、後輩の「学び」へと変えていきますす。また授業ごとに、アウトプットのゴールが共有され、明確な「納期」を設定します。「対象」と「納期」は、仕事の疑似体験でもあります。

3.自分とは「違う人」との協力

同じ1年間を過ごしていたとしても、感じ方・捉え方が違う友達同士との協力によって成り立ちます。「違い」を知るために、違いを見える化(振り返りシートやふせんなどで)することから始まり、仲間との協力や合意形成をしていく面白さを感じられる仕掛けを整えます。

4.「誰かの役に立つ」という経験と学び

授業の終わりに「対象」である新入生に発表します。新入生から「先輩の話を聴けてよかった!」という感想を得ることで、“自分が動けば、物事はよくなる”という実感できる経験と学びを手に入れます。

 

 

■ ■ ■ 

 

今年度(2017年度)も、先生方と協力しながら、高校生の成長を育む機会と環境づくりに、今後もますます力を入れていきます!

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