【授業レポート】“子育てしやすい街ってどんな街?”(課題解決型学習) | NPO法人Design Net-works Association

【授業レポート】“子育てしやすい街ってどんな街?”(課題解決型学習)


2015年9月14日(月)・16日(水)、群馬県立安中総合学園高等学校とDNAが協働で来年1月まで実施する「高校生のライフデザイン講座(全10回予定)」の第1回目、そして第2回目の授業を行いました。本記事は、2日間の授業レポートです。

 

■「高校生のライフデザイン講座」とは?

高学歴化で社会的自立までの期間が長くなる中、若者が結婚・妊娠・出産・育児に関する様々な情報に触れることが少なくなっており、自らのライフデザインを真剣に考える機会も限られていることから、未婚化・晩婚化の一因にもつながっている。

そこで次世代を担う若者に、早い段階で自らのライフデザインについて意識してもらうことを求められていることから、高校生を対象にライフデザインについて考える機会を提供する。

(本事業は国の地域少子化対策強化交付金を活用し、群馬県こども未来局少子化対策・青少年課の委託事業として、NPO法人DNAが安中総合学園高等学校と協働で実施しています)


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“ライフデザイン”とは、一言でいうと「人生を描く」ということ。

これまでは、企業に勤め、職業人としてどう歩むべきか?という点だけ考えておく“ワークキャリア”が、「人生を描く」ということに直結しがちでしたが、社会環境の変化によって、職業人としてだけではなく、家庭を育むことや地域社会との関係性、個人の趣味や学習などといった、“一個人としてどう人生を歩むのか?”とまるごと捉えなおすことを“ライフキャリア”。そして、それらを描くことが、“ライフデザイン”という考え方です。

特に今回の「高校生のライフデザイン講座」は、仕事はもちろん、結婚・家庭・子育てにまつわる内容を中心に、「子育てしやすい街とはどんな街なのか?」を高校生自身が考え、学習し、発表・報告する過程を通じて、主体的に学ぶ経験を獲得していきます。

 

▼“ライフデザイン”についての詳しい内容はこちら

【キャリアインビュー#01】「いまここで、やるべきことを全力で!」(前編)

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■関係を築き、価値観の違いを知り、意欲・関心を高める!

第1回目の授業ではまず、初対面となるDNA学生スタッフである大学生と、安中総合学園高等学校の高校3年生が「はじめまして!」をしっかりと行うために、ゲームを通じて自己紹介をしあいました。

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その後、結婚や家族、仕事に対する価値観の違いを知るための“二者択一ゲーム”を実施。

あるテーマに対して、AかBかを選び、その理由を少人数のグループで話し合うものです。

 

いくつかのテーマで行いましたが、「子どもは何人ほしい?」というテーマにおいては、少子化と言われる時代にも関わらず、意外にも「子どもは3人以上ほしい」と答えた高校生は過半数を越えていたことに、少し驚きつつ…。

 

高校生と大学生の関係性を築き、価値観の違いを認識した後、「私たちの周りの子育て環境」の実情を理解するために、「4人家族のとある1日」というストーリーをみんなで読み込み、その生活に潜む問題点を、ブレインストーミング形式(意見やアイディアを言いやすい会議手法の一つ)で確認し合いました。

 

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■一人ひとりが持つ“無意識の壁” これからの学習の基礎となる知識・情報を得る!

第2回目の授業では、「家族社会学」を専門に群馬パース大学で非常勤講師を務める坂本祐子さんにゲストとしてお越しいただき、「子育てしやすい街ってなに?」についてお話をしていただきました。

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坂本さんはまず、「有能な外科医」というクイズを通じて、私たち一人ひとりに“無意識の壁”(無意識で何となく持っている価値観:「男性は仕事、女性は家庭」など)を持っていることを提示していただきました。

 

また、日本に根強く残る「3歳児神話」や、お父さん・お母さんに対する社会の見方など、わかりやすくデータや根拠、ご自身のエピソードを交えたお話も。

 

坂本さんからの話をきっかけに、“無意識の壁”を取り払い、これからの学習の土台を整えます。

 

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(坂本さんから出題された「有能な外科医」クイズ。答え、わかりますか?)

 

その後、「どんな子育てをしたいか?」というテーマで、大学生がファシリテーターを勤め、高校生が意見交換をしました。

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私たちが思う以上に、高校生たちは意見を持ち、素直に表現し、意見交換をします。私たちも気づかない視点や大切なことを教えてくれ、ファシリテーターを務める大学生にとっても学び多い時間です。

 

■自ら学び、考え、意見を言い、答えを出す!という主体的に学ぶということ

今回の「高校生のライフデザイン講座」に限らず、「「いかに主体的な学びをするのか?」という命題は、学校を卒業し、社会に飛び出したときにも大切な視点だと、私たちは考えています。

社会は先行き不透明で答えの無い時代に突入しているからこそ、「主体的に学ぶ」という経験をいかに持てるのか。

 

そのためには、意欲を引き出し、行動に移し、やり切る経験をもつこと。

そのために、私たちは高校生と伴走し、教員のみなさんと協力する。

 

来年1月まで、「子育てしやすい街って、どんな街か?」というテーマで、高校生たちと一緒に私たちも学び、考え、意見を言い、答えを出していきたいと思います!!