【インタビュー記事】公務員・黒澤さんに聞く、公務員の魅力と就活のポイント | NPO法人Design Net-works Association

【インタビュー記事】公務員・黒澤さんに聞く、公務員の魅力と就活のポイント


第4回目のインタビューとなる今回は、高崎市役所で働く黒澤雅人さんにインタビューをさせていただきました。黒澤さんは、現在29歳、高崎市役所総務部情報政策課情報化セキュリティ担当で働く若手公務員です。

大学生のみなさんの中にも公務員を目指している方がいると思いますが、市役所の仕事にどんなイメージをお持ちでしょうか?今回のインタビューでは、市役所の仕事内容や、黒澤さんの仕事に対するこだわりをお聞きしました。また、黒澤さんご自身の経験をもとに、就職活動のポイントも教えて頂きました!

 

1.市役所の仕事とは?

■仕事でも休日でも、多くのことにチャレンジできる!

写真②

―黒澤さんの普段の仕事内容を教えてください。

一般的に“市役所”というと、窓口の業務のイメージがありませんか?ですが、私の仕事は、“市役所の内側”の仕事が中心です。市役所でも、仕事をする際に、パソコンやメール、ネットワークのシステムを使いますが、こうしたシステムの保守や維持管理が主な仕事です。その他に、情報推進ということで、高崎市のTwitterやFacebookの管理や更新もしています。また最近では、セキュリティに関しての仕事が多くなっています。マイナンバー制度も始まるので、システムの設定を変えたり、サーバーに対する攻撃の防御もしていたりと、かなり専門的な仕事を行う部署です。区分としては一般事務として採用されましたが、専門的な知識が必要で、ここは特殊な部署だと感じています。

 

―高崎市役所で働く魅力はどんなことでしょうか。

まずは、多種多様な業務に携われるということです。例えば、お祭りや選挙といった私たちの生活の中で身近なものの業務に携わることで、今まで分からなかった裏側も知れますし、部署に関係なく様々な業務ができることが面白いです。また、市役所は部署ごとに携わる仕事が全く違います。そのため、異動後の新たな部署では、新入社員のように分からないことだらけですが、一つのことだけではなく、逆に色々なことができるのも面白いところだと思います。

また、福利厚生に関しては、大学時代の友人、国の機関で働いている友人の話を聞いていても、市役所で働く自分の福利厚生はとても充実しているように感じます。基本的に土日はお休み、土日に働いたとしても、平日に振替休日が取れます。その休日は自分のやりたいことや趣味に充てています。

 

2.黒澤さんの仕事に対するこだわり

■何事も、とりあえずやってみる

写真③

【写真】黒澤さんの趣味はブレイクダンス。休日は趣味のブレイクダンスを楽しんでいるそうだ。

 

―黒澤さんは教員から公務員へと転職されていますが、どんな経緯があったのでしょうか。

元々、教育や教員にも興味があって、大学は教員になろうと思って教育学部に進みました。ですが、自分が行った学部から教員になる人はほとんどいませんでした。なので、教員以外の選択肢もあるのかなって。もともと理系で、数学を勉強していたので、もう少し勉強して教員か公務員になろうと思い、大学院に進みました。

その後、大学院にいるうちに、公務員が第一志望になりました。自分を育ててもらった高崎で高崎のために働きたい、高崎を盛り上げたいという想いがあり高崎市役所を受験したのですが、ちょうど試験の時期に修士論文の執筆や学会発表といった研究活動が重なり、体調を崩してしまいまして。試験が上手くいかず、不合格でした。ただ、その後、群馬県の教員採用試験を受けたら合格しました。とにかく合格したら運命なのかなと。そして一年間教員をやりました。教員自体はものすごく楽しかったのですが、元々行きたかったのは、高崎市役所だったので、リベンジして受けました。

 

―普段の仕事では、どんなことを心掛けていますか?

私が心がけていることの一つが、魔法少女理論です。みなさんはご存知ですか?魔法少女のアニメでは、だいたい最初に、さえない主人公が出てきて、だんだん成長していくという話が多いですが、第一話で妖精がでてきて、「この○○ステッキをつかって~やってみてよ!」という流れが多いですよね。そのとき主人公が絶対に言うセリフが、「よくわかんないけどやってみる!」です。この「なんかよくわかんないけどやってみる」というのは、仕事においてすごく大事です。よく上司から「~やってみて」って言われるのですが、なんでこんなことをするのかなと思うときもあります。そういう時に、「なんかよくわかんないけどやってみる」ことで、見えてくることもある結構ありました。なので、何事もとりあえずチャレンジするようにしています。

 

―今後の夢や目標はなんですか?

全国の地方自治体の中で一番情報技術に詳しい人物になりたいです。そしていつか、NHKの「プロフェッショナル」に出たいと思っています。情報をずっと勉強してきたので、どうせなら情報のプロフェッショナルになりたいと思っています。この間、国家資格の情報セキュリティスペシャリストという資格をとりました。なので、このように一つ一つ資格をとっていき、一歩ずつステップアップしていきたいと思っています。

 

3.黒澤さんに聞く、就職活動のポイント!

■自分だけの強みを探そう!

写真①

―黒澤さんは、どのような方法・流れで就職活動を行っていましたか?

地方公務員を第一志望にして勉強しつつ、民間も複数受けました。公務員の勉強を始めたのは、就職する年の秋ぐらいです。大学でいうと3年生の秋です。ただ、民間と並行していたので、予備校には通っていなくて、学生生活の合間を縫って勉強していました。

民間は幅広い業界の企業を受けました。情報だったらNTT東日本とかドコモなどです。あと教育系ですとベネッセ、その他ですとオリエンタルランドなど、本当にいろんなところ受けました。でも公務員が第一志望だったので、最終で断っていました。

 

―すばり、就職活動のコツやアドバイスを教えてください!

他の人とは違う「武器」を探して、それを志望動機と関連付けてアピールすることです。

例えばこれは市役所の話ですが、面接では、だいたい9割の人が観光の仕事をやりたい、残り1割は税金関係をやりたいとか福祉をやりたい…と同じようなことばかり話すため、もう聞き飽きたという話を、面接官を担当していた方から聞いたことがあります。また、サークルやバイトの話もみんながするそうです。なので、本当になんでもいいと思いますが、何か他の人はやっていないことを見つけられるといいのではないかと思います。例えば、毎日お弁当を作っているとか日記をつけているとか(笑)。そのような日常生活の小さなことでもいいと思います。

 

―ちなみに黒澤さんの「武器」とはどんなことなのでしょうか?

自分は情報ですね。自分がやっていたことに余程の自信があって、詳しく語れるものがあればよいのですが、自分にはそれがなかったので、何か変わったことで勝負しようとしていました。そこで、学生時代に学んできた情報の分野が自分の武器になると思いました。

 

―最後に、これから就職活動を控える学生にメッセージをお願いします。

一生懸命頑張っていれば、それが自分にとって最善だと思うんです。「塞翁が馬」という言葉がありますが、努力していれば、その結果は必ず自分にとって最善の結果になるはずです。内定が決まらないと焦るかもしれませんが、最後まで粘り強く取り組んでほしいですね。

 

■終わりに

失敗を経験しながらも、公務員になるという夢を追い続けた黒澤さんの姿勢から、諦めずに挑戦し続けることの大切さを改めて学びました。また、黒澤さんは、就職活動に関する私たちの不安や悩みにも親身に答えていただき、とても充実した時間を過ごすことができました。今回取材させていただいた私たちは来年就職活動が始まるので、今回黒澤さんにいただいたアドバイスを活かし、何事にもチャレンジする姿勢を忘れずに頑張っていきたいと思います!

お忙しい中、私たちのために貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました!

 

 

(インタビュー・文=大澤・加藤・海川)

(写真=加藤)