【インタビュー記事】「国会議員ってどんな仕事?~衆議院議員・福田達夫さんに学ぶ | NPO法人Design Net-works Association

【インタビュー記事】「国会議員ってどんな仕事?~衆議院議員・福田達夫さんに学ぶ


 

3回目のキャリアインタビューとなる今回は、国会議員の福田達夫さんにインタビューさせていただきました。

福田さんは、自由民主党所属の国会議員であり、群馬県(群馬4区)から選出されている衆議院議員です。

みなさんは国会議員の仕事内容についてどのようなイメージをお持ちですか?

テレビでよく目にする国会中継のイメージが強い…という方も多いのではないでしょうか。

今回のインタビューでは、「国会議員はどんな仕事をしているのか?」「国会議員というお仕事へのこだわり」「これから就職活動をしていく若者へのメッセージ」についてお答えいただきました。

 


【目次】

1.国会議員ってどんな仕事?

2.福田さんの仕事へのこだわりとは?

3.若者へのメッセージ


 

 

1.国会議員ってどんな仕事?

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福田 達夫(ふくだたつお)さん

1967年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、米国ジョンズホプキンス大学高等国際関係学研究所(SAIS)を経て、三菱商事株式会社入社。11年間の調査部門、海外拠点戦略、役員補佐などの本社経営業務を経て、2004年1月、議員秘書として官房長官時代の福田康夫事務所へ。以来、内閣総理大臣秘書官を含む5年間は、主に東京の議員会館で中央政治活動をサポート。

群馬県立女子大学群馬学センターリサーチフェロー(第一期)等を含め、その後、群馬に活動の主軸を移し、地域の課題の発見と、その課題への回答を、議員事務所という枠にこだわらず、導き出す活動を続けた。平成24年12月、第46回衆議院議員総選挙で初当選


 

 

■国会議員は、現場の仕事。

―国会議員はどのようなお仕事をされているのでしょうか。

教科書的にいうと、国会議員は“法律を作る人”です。国会議員や政治家というと、色々なことをやっているように見えますが、我々は立法の人間なので、法律を作るのが一番の仕事です。法律を作るために必要な、あらゆることに取り組みます。政治に対する考え方は、人それぞれ異なるので、これがすべてだとは言えませんが、地域の皆さんがやりたいと思っていることを手助けする。これが国会議員の仕事だと思っています。ですので、国会議員というのは、難しく言うと法律を作る仕事であり、もっとざっくり言ってしまうと、誰かがやりたいと思っていることを手助けする仕事。そんな仕事であると僕は思っています。

 

―具体的にどんなことをするのでしょうか?

地域の色々な方のお話をお聴きしたり、意見交換をしたり、色々な方をお呼びしてお話を伺ったりしています。これは、現在日本でどんな法律が必要なのかを知るために行っています。具体的には、地域に出向いてお話を伺います。ですが、地域の方の困りごとに対して、ただ法律をつくればいいという話ではありません。自助努力でできることは、まず地域の皆さんご自身で取り組んでいただくことが大切です。また、役所に行って説明を聞くことや、「これはこのように解釈できませんか?」、「このような考え方もありますよ?」ということを、市役所、県庁、国の省庁でお話をしてくるということも仕事の一つです。

 

―会議ばかりするというよりは、現場に足を運ぶことが多いのですね。

そうですね。皆さんがテレビでよく見る本会議や委員会での議論というのも、もちろん法律を作るための欠かせないプロセスです。ですが、国会議員は基本“現場の仕事”。現場に足を運んで、自身の五感で確かめることが大事。直接皆さんの生活に関わることですから。

 

―ちなみに、福田さんの一日のスケジュールを教えていただけますか?

スケジュールは千差万別です。国会会期中の間は、月曜から金曜まで朝8時から会議が始まって、夕方6時までほとんど隙間はありません。

 

会議は2種類あります。

1つは国会の会議です。国会の会議も2種類に分かれていて、本会議と委員会があります。本会議ですべての法律が決まるのですが、本会議は衆議院議員が全員集まらないといけません。それは大変なので、もっと細かい単位で議論するために、委員会があります。僕は経済産業委員会、財務金融委員会、地方創生特別委員会の三つの委員会に属しています。この委員会で細かく議論したものを、本会議にあげています。

 

もう1つは、僕が所属している自由民主党の会議です。「うちの党としては、この委員会に持っていく法律はこのような形でいいですよね」というように、委員会にあげる内容について議論しています。この会議は朝8時から午後2時まで1時間単位で開かれています。

 

国会の会議と自民党の会議は同時並行で動いているので、行き来しながら一日を過ごしています。ですが、議論ばかりしている訳ではありません。与党・野党の議員や、地域の方の理解を求めるために、会議の合間を縫って出向いています。ですので、文字通り分刻みのスケジュールになります(笑)。今は睡眠時間をできるだけ5時間はとるようにしています。そろそろ体力的にも厳しくなってきたので(笑)。

 

2.福田さんの仕事へのこだわりとは?

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■とにかく一生懸命やる、それが大切。

―国会議員をしていて、どんな時にやりがいを感じますか?

何かをやりたいと思っている方のお手伝いをして、実際にその方がやり遂げられたときですね。誰かが何か成し遂げられたというときや、その取り組みがより多くの人たちに「いいね」と言ってもらえて、関心を持ってもらえることに嬉しさを感じます。政治家って、たくさんの方に「使ってもらう存在≒機能」だと思っています。こんなことをやってみたい、だけど、こんな構造的な壁がある、というようなお考えをお持ちの方は、どんどん僕を使っていただけると嬉しいですね。

 

―国会議員の仕事をするうえでの福田さんの“こだわり”をおしえてください。

日々真剣勝負、一生懸命やるしかないですね。人生何があるか本当に分からないので、一生懸命やるしかないなあと思います。国会議員になる前は、商社に勤めていたのですが、辞めるつもりは全くありませんでした。色んなことがあって今は国会議員という立場をいただいているのですが、自分自身もこうなったのは意外です。ですが人間とは、時の流れの中で、抗いがたい何かがあったりします。それを運命と呼ぶ人もいるかもしれません。

一日一歩、もう一生懸命やるしかない。あとはなるようになる、です(笑)。でも、全く目標を持たずにただ漫然とやっていくのではなくて、“昨日より少しいい自分であるように”と思いながら仕事をしています。

 

 

3.若者へのメッセージ

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―最後に、これから将来選択をしていく若者にメッセージをお願いします。

大学2年生や3年生であれば、そろそろ就職活動を意識する時期ですよね。ちなみに、僕は商社時代に面接官をやったことがあるのですが、面接官は学生にパーフェクトを求めていません。「会社をよくするには、どんなことが必要なのか?」というような質問がされるかもしれませんが、その答えを学生が分かるはずもありません。持っている情報量は、どんなに勉強している大学4年生よりも、社会人1年目のほうが多くて、様々な情報は社会に出ると急に得られるものです。ですので、学生に情報量や、いわゆる綺麗な模範解答的なものは求めていません。では、学生の何を見ているかというと、“臨機応変に対応できるかどうか”を見ています。質問に答えられなかったときに、どう返してくるかを見ているので、答えられなくても、背中を見せて逃げてはだめです。“前向きさ”や“臨機応変に対応できる柔軟性”、そういったものを見ています。困ったことがあっても、くじけずに、前向きに目の前のことに取り組んでいってください。

 

とにかく、自分に与えられたことを一生懸命頑張れば何かが見えてくるので、焦らずに頑張ってください。一生懸命やっている姿は誰かが見ていてくれるはずです。

 

■終わりに

インタビューをする前まで国会議員の方というと、堅くて恐そうというイメージを勝手に持っていました。ですが、福田さんはそんなことはなく、私たちの質問に親身に優しく答えてくださり、とても緊張していた私たちも、良い雰囲気でインタビューをすることができました。

 

今回のインタビューでは、福田さんが何度も“一生懸命”という言葉をおっしゃっていたのが印象的でした。困ったことがあるとどうしても現実から逃げたくなってしまいます。ですが、すぐにあきらめてしまう前に、まずは一生懸命前向きに立ち向かっていこうと思いました。

 

インタビューの前後にも予定が詰まっていた福田さん。本当にお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました!

 

(インタビュー・文=大澤)

(写真=須賀)